家族との日々の生活の中で、ふとした瞬間に「ありがとう」と言われると、心がじんわり温かくなることがあります。逆に、どれだけ頑張っても感謝の言葉が返ってこないと、少し寂しく感じることもありますよね。
ゲーリー・チャップマン著『愛を伝える5つの方法』で紹介されている**「肯定的な言葉(Words of Affirmation)」**は、まさにその「言葉で愛情を伝える方法」です。今回はこのテーマを、2児の父親としての実体験を交えながら掘り下げていきます。
❤️ 言葉で愛を伝える大切さ
この章では、言葉で愛を伝えることの重要性が強調されています。言葉は相手の心に直接届くコミュニケーションの手段。
- 「頑張ってるね」
- 「助かったよ」
- 「大好きだよ」
といった一言は、相手の自己肯定感や安心感を大きく高めます。特に、日常の些細な瞬間にかける言葉こそ、家族との関係を長期的に良好に保つ鍵となります。
👨 パパ視点での気づき
私は2児の父親として、日々の育児や家事の中で、この「言葉の力」を何度も実感してきました。
例えば、長女がブランコに1人で乗れるようになったとき。
思わず「すごいじゃん!がんばったね!」と声をかけたら、目を輝かせて何度も挑戦していました。
逆に、次女が積み木を倒してしまったとき、つい「なんでできないの?」と口にしてしまったことがあります。すると彼女はしょんぼりして、しばらく遊ぶのをやめてしまいました。
その姿を見て「言葉ひとつで子どもの気持ちがこんなに変わるのか」と反省しました。
👍 肯定的な言葉を習慣にするコツ
1. 具体的に伝える
「ありがとう」だけでも嬉しいですが、さらに一歩踏み込んで 「何をしてくれてありがとうなのか」 を伝えると効果的です。
- 「洗濯してくれてありがとう」
- 「今日も機嫌よく起きてくれて助かったよ」
- 「美味しいご飯を作ってくれて感謝してるよ」
こうした言葉は、相手に「自分の行動が認められている」と強く伝わります。
2. 小さな感謝を日常に散りばめる
感謝は大きな出来事に限らなくてOK。
- 妻が夕飯を作ってくれた
- 子どもがおもちゃを片付けた
- 家族が「おかえり」と迎えてくれた
そんな些細なことでも「ありがとう」と言葉にするだけで、家庭の空気は変わります。
3. ネガティブな言葉を減らす
つい「早くして!」や「なんでできないの?」と叱ってしまう場面もあります。
そんなときこそ意識して、肯定的に言い換えることが大切です。
- 「早くして!」 → 「一緒に急ごうか」
- 「なんでできないの?」 → 「次は一緒にやってみよう」
これだけで、相手の心に残る印象は大きく違います。
👨 パパ視点での変化
妻に対しても「ありがとう」を意識的に言うようになってから、家庭の雰囲気が明らかに柔らかくなりました。
以前は「家事をしても当たり前」と思い込んでいた自分。
でも「夕飯作ってくれてありがとう」「送り迎え助かったよ」と言葉にするようになってから、妻が笑顔を見せることが増えたんです。
さらに子どもたちも、僕と妻が「ありがとう」と言い合う姿を見ているので、自然と「ありがとう」を口にするようになりました。家庭の雰囲気は大人の言葉がつくるんだと実感しています。
✍️ 読んでくれたあなたへ
あなたは、今日「ありがとう」を何回言いましたか?
そして、最後に家族から「ありがとう」と言われたのはいつでしょうか?
意識して言葉を選ぶだけで、家族の心は変わります。これは特別なスキルではなく、誰にでもできる魔法です。
✨ まとめ
肯定的な言葉は、家族との関係を深める魔法のツールです。
- 言葉は相手の心に直接届く
- 具体的な感謝で自己肯定感を高める
- ネガティブな言葉を減らすだけで家庭の空気は変わる
2児の父として、私はこれを実践してきたことで、子どもや妻との関係がより温かくなったと実感しています。
「ありがとう」「頑張ったね」「好きだよ」という小さな一言が、家族を笑顔にする力を持っているのです。
だからこそ、これからもこの習慣を大切にしていきたいと思います。
📖 参考文献
ゲーリー・チャップマン著『愛を伝える5つの方法』(The 5 Love Languages)
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